2012年7月13日金曜日

RAM スーパーデラックスエディション




ごめんねポールⅡ



 

 ラムは発売後40年を超えた今もなお、自分の中で不動のNO.1であり続けている。自分は評論家ではないので、ロック史におけるベスト1は、他に譲るとして、自分の考える「音楽のセンス」の素晴らしさとして、これほど好きな音楽は他に出てこなかったいうことになる。

バンドの一員としてのポールのセンスは、ビートルズ時代に頂点を極めている。ここにあるのは、彼自身の、彼だけのソロの感性の頂点であると思う。編曲に異論を唱えるジョンが横にいない、というのは大きい。いったいどれほど聞いてきたが分からないが、いまだに新しい発見がある。次々とメロディーが流れ星のように降り注いできて、めまいがするほど美しい。そのセンスの鮮やかさにため息が出る。

今回のスーパーデラックスエディションは、発売当時のジャケットから何から全てのトータルなコンセプトの素晴らしさを、40年後に改めて「証拠を提出」して証明してみせた画期的な創造物として、私個人的にも最高の宝物となった。リンダさんが天国でどれ程喜んでいるか想像にかたくない。この美しい曲たちの再現をもう聞くことができないだと思うと胸が痛い。

それにしてもこのリマスター盤の発売にあたり、当時の酷評から一転、名盤の判を押されはじめて、にわかラムファンが急増することを私は懼れる。別に分かってもらわなくても結構。ラムは自分のラムでいい。

千年後も、ビートルズやポールは聞かれ続けるだろう。千年後のファンは、同時期を生きてライブが見られた誠に運のいいファンをどれほど羨ましがることだろう。今、生きて、ポールとともに、地球(ここ)に在ることを、心から幸せだと思う。

それにしても、40年も前のアルバムばかり褒めて、こんな我儘なファンはもう一度彼に謝らねばならない!

『ウイ・アー・ソー・ソリー・アンクル・ポール!』




こんな文章をレコードコレクターズという雑誌に投稿してみた
さてどうなることやら
       

1 件のコメント:

masa さんのコメント...

仮にタイミングの問題でこの投稿が採用されなかったとしても、このレコードへの世界一ディープな愛情はスタッフ一同にちゃんと突き刺さってると思いますよ。こんだけ愛されてるポールもRAM制作スタッフも幸せ者ですな。