2012年5月9日水曜日

我が青春のザ・タイガース

2012年1月24日の日本武道館にて












 このバンドの再結成には、格別の思い入れがある。
沢田・森本・岸部の3氏が、かつての盟友に、『又一緒に
やろうよ!』とラブコールを送り続けていたことは、よく
知っていたし、その友情物語は、中年男のロマンを
しみじみと感じさせ、いつかその時が本当に来ればなあ?!
と思っていた。
JULIE WITH THE WILDONES のライブを観た時、
これは機が熟してきているなあ!という予感があった。
その件はMUSIC MAGAZINEにも書いたが、ついに
その時が来た。

全国ツアーの頃は、自宅のリフォームのドタバタの真っ最中で、
とても見に行きたいとは言えなかった。
武道館も行きたかった。死ぬほど行きたかったと言うと
大げさに聞こえるだろうが、まあそのくらい思い入れが
強かった。

かつてなにかのインタビューで沢田氏が
『将来、再結成するようなことがあって、タイガーズの歌を
又、一緒に仲間と歌えて、後ろからサリーの声が
聞こえてきたりしたら、それはもう泣いてしまうでしょうね!』
と語っていた。
バンドのあたたかさというものは、経験したものでないと
わからないが、青春をともに過ごした仲間と40年からの
時を超え再会し、又演奏できるということは、ちょっと奇跡に
近い、いやあぁ嬉しい、人事でもとっても嬉しい。

その大事な武道館ライブをですよ。なんとNHKでやったのに
知らなくて見逃してですよ。
さらにさらに再放送まで見逃して、私は何をしてるのでしょう???

しかたがないので、ブツ切りではあるが、YOUTUBEで観た。
何度も繰り返し観ている。瞳みのる氏の溌剌とした若さが
とっても印象的だ。沢田氏の芸能界を生き抜いてきた苦労の
にじんだ顔とくらべては気の毒だが、
まるで、エイリアンなどの映画に出てくる、人間を仮死状態にして
宇宙の旅にでる機械にでも40年入っていて、このために出てきた
のかと思えるほど若い。そして率直!媚びというものが全くない。
友達になりたい。そう思う。

沢田氏は率直に、『加橋氏は僕のやり方が気に入らんといって・・・』
と本音で語りながら、トッポも揃ってのタイガースやとおもてます。
と言っていた。たしかにそれはそうなのだが、
この4人の友情物語は、これはこれで完結している感じがする。
十分に楽しみ、感謝し、喜び、泣き、語り、飲み、遊び、武道館後を
心から寂しがっている。

この先トッポが戻ってきたら、思い出のGSとしては、幅が勿論
広がるだろうが、ツアーとかが、順調にいくかどうか、周りが
気をもんで、めんどくさいことにならんとも限らない。
今の仲のいい4人の方が、周りも微笑ましくて愛をもらえるだろうし。

今回はそんなトッポ氏に配慮して
沢田研二LIVE「ザ・タイガースをうたう」
~瞳みのる・岸部一徳・森本太郎を迎えて~
というような、ご丁寧なツアータイトルにしてからが
大人の事情を感じさせて、お疲れ様といったところである。

ザ・タイガースは今初めて聞く人には、
まさに、星のプリンス  といった女の子漫画の世界を
思い起こさせる甘ったるい曲が多いように聞こえるだろうが
いい曲が多い。肝はメロディーである。

最後にすきな曲をあげておこう。
○嘆き
○光ある世界
○落葉の物語
○青い鳥
○花の首飾り

沢田さん 生きてて良かったね!





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